株式会社リサイクルリンク 採用サイト

  • コーポレートサイトへ
  • 社員紹介

    学生時代に訪れたカンボジアで、子供たちの姿を見て強烈な衝撃を受けた。
    出会った彼らにつながるような仕事に携わりたい。
    そんな想いで働き続け、2018年より入社時の目標だったカンボジア駐在を開始した。

    本田尋美 2018年より入社時の目標だったカンボジア駐在を開始。

    本田尋美

    2010年新卒入社
    創価大学文学部出身
    座右の銘:笑顔は、幸福の結果というよりも、むしろ幸福の原因だといえよう。

    カンボジアでの経験が、今の会社に結び付いた

    私は、2007年に初めてカンボジアを訪れました。外を歩けばストリートチルドレンや赤ちゃんを抱いたお母さんに「お金をください」と言われたり、郊外にはゴミ山と呼ばれる、街中のゴミが集められ、そのゴミの中からお金になるものを1日中拾って生活する人がいました。地雷で片腕をなくしたおじさんが片手でゴミを拾っていたり、分別されていないゴミ山で自然発火が起きたり、ガラスの破片が散らばっている中を裸足で走る子どもに会いました。当時の19歳になるまで、自分の人生では見たことのない光景や、会ったことのない人、感じたことのない感情で、頭の中がぐちゃぐちゃになったのを覚えています。

    自分の知らない世界に触れたことで、萎縮してしまい、なかなか顔を上げられずにいたのですが、目を背けては、来た意味がないと思いなおしました。自分が顔を上げて目を合わせると、ストリートチルドレンの出会った子どもたちも笑顔を向けてくれるようになり、名前や年齢を教えあったり、好きな遊びを聞いたりして過ごすようになりました。ゴミ山では、とにかく明るい現地の言葉で話しかけてくるおばさんに出会ったり、ある姉妹には写真を撮って翌年に渡したら大変喜んでくれたりと、このときの経験が、自分の進路を決める際に、カンボジアで出会った方々につながるような仕事に就きたいと思った原点でした。

    ゴミ山での衝撃が大きかったので、環境問題・リユース・リサイクルなどに携わりたいと思い就職活動をしていて、当社の会社説明会に参加しました。その中で、会社のビジョンに共感し、自分もこの事業の一員になって、アジアで展開をしたいと思いました。

    本田尋美 2018年より入社時の目標だったカンボジア駐在を開始。

    希望していたカンボジア赴任にいたるまでの紆余曲折

    入社後は、トラックの運転から商品の仕入れ、コールセンターで顔の見えないお客様に認められるための努力をし、リサイクルショップでモノの価値を見極める修行をしました。オークション業務では、価値の高いモノを取り扱い、仕分けをする部署ではリサイクル・リユースの選別基準を学びました。そして9年目に念願の海外店舗であるカンボジアで店舗運営をすることになりました。色んな部署での仕事は、多岐にわたる業務内容と、一緒に働いた方々の考えに触れることができ、大きな財産になっています。様々な経験をさせてもらえるということは、いろいろな課題にぶつかる数も種類も多いので、今の課題や困難を越えようとしたときの判断材料になっています。

    入社以来、会社の同期、先輩、後輩、上司がずっと海外進出することを応援してくれました。自分のことを信じる以上に、周りが信じてくれ、カンボジアの進出も株主の社長が機会をくださり実現できました。何か、実現したいことがあるのならば、まわりに伝え続けることが大事だと知りました。

    本田尋美 2018年より入社時の目標だったカンボジア駐在を開始。

    現在の仕事内容とやりがい

    カンボジアの首都のプノンペンに自社店舗が2つあり、現地での私の業務は、その店舗の運営がメインとなっています。具体的には、スタッフの採用・育成・店長への指導となる【人に関わるマネジメント】、現地店舗での売れ筋商品・お客様からのリクエスト・販売をトライしてみたい商品を日本の積み込みスタッフに共有し、カンボジア向けのコンテナをつくってもらう【商品に関わるマネジメント】、予算に対して進捗を管理し、対策を打つ【計数に関わるマネジメント】、店舗のディスプレイやレイアウトの変更、SNSの更新内容、セールやイベントの企画と実施をし、お客様に足を運んでもらう施策を打つ【販売促進施策】、エコランドファンドの有効活用のために、寄付先の開拓から寄付品のニーズ把握、実際の寄付実施を行う【エコランドファンド寄付プロジェクトの推進】の5つに分かれます。

    商品に関しては、毎月の販売結果を振り返り、最適な商品構成のコンテナをつくるよう努めています。また、プノンペンは、とても速いスピードで競合店舗が出店し、お客様に選ばれるには日々工夫と改善が必要なため、販売促進施策にも力を入れています。1年の半分は現地に滞在して業務を行っています。現地店舗の繁盛時期に合わせて、1か月半の滞在を年に4回繰り返しています。

    また、自分が日本にいる間でも、店舗の運営は行われているため、遠隔でコミュニケーションをとりながら現地のスタッフを信頼して任せています。日本での滞在期間中は、現地での業務を通じて、出てきた課題を解決するための時間に活用します。カンボジアのお客様のニーズが高い商品を仕入れる営業や、社内メンバーに現地の情報を共有、そして企業様、自治体に寄付の提案をするなど、カンボジア店舗の発展やカンボジアでの寄付プロジェクトにつながるアクションをしています。

    今後はカンボジアのみに留まらず、他の国にも進出を考えているため、新規事業の立案や現地調査も行っていく予定です。

    本田尋美 2018年より入社時の目標だったカンボジア駐在を開始。

    現地で事業をさせて頂いている。そのリスペクトが大事

    現地ではインフラである電気が不足していて、停電が続き営業に支障が出ることがあります。最初は、段取りと大きく外れて物事が進まないことが多かったです。依頼している業者さんが来ない、スタッフの急な欠勤や早退が多い、やると決めたことをなかなか実行しない、改善点を継続できないなど、色々ありました。でもインフラ以外の部分は、スタッフとの信頼関係と比例して、改善されてきており、今はとても頼りになる存在です。

    学生さんによく、「海外進出では英語が必須ですか」と聞かれます。でも、語学力よりも、「理解しようとする気持ち」の方が大事になってきます。外国から来たマネージャーが一方的に指示を出しても、その場でやるだけではお店は良くなりません。スタッフも考えるトレーニングをしなければいけない。何を変えたら良いか?それを反映してどうなるのか?分からないけど挑戦してみる。そういったことが大事です。スタッフの方が、自分よりカンボジアのことやお客様の事を知っていると思うので、その情報を引き出し、お互いの考えをぶつけて、今の自分たちにとってどうしたら良いかを考えるプロセスが大事だと思います。その国でやらせてもらっている以上、相手へのリスペクトが常にないと、誰もついてこなくなり、退職が多くなります。何かを目指したり、結果をつくりたければ、意思疎通と信頼関係が大事。そこが基本になってくると思います。

    今の仕事は、自分が入社前から目標にしていた業務なので携われているだけでもやりがいを感じていますが、現地のスタッフと出会って一緒に仕事をする中で、自分が仕事をする意味がより一層強くなりました。結果が良いときも、困難な状況になったときも一緒に乗り越えられる関係になってきていることが一番うれしいです。

    これからも、カンボジア国内での店舗拡大と他国への進出で、大切なスタッフの存在を増やしていきたいです。

    本田尋美 2018年より入社時の目標だったカンボジア駐在を開始。