イジャズ ムハメド ジャワード
2019年中途入社
徳山総合ビジネス専門学校情報経理専攻科卒業
幼少期、私の父が13年間ドバイで働いていたこともあり、自分や家族の生活を良くするために、海外で職を探すことについては自然と頭にありました。日本は平和な国というイメージがあり、経済もパキスタンより豊かな国という印象を持っていたため、色んな国の選択肢がある中で日本を選びました。
私は子供のころから勉強があまり好きではなく、学校が終わると近所でよくクリケットをしていました。パキスタンでは主流なスポーツで、私も大学まで続けました。将来はクリケットの選手になりたいと思っていたけれど、簡単にプロになれるものではなく、お金も結構な額がかかるため、海外に出て職を探すことにしました。
初めて日本に来たのは、留学生別科として岡山県の大学で勉強した2014年です。1年半、日本語を勉強しました。その後、山口県のビジネス専門学校で経理やビジネスマナーを学びます。
山口県の専門学校で学んだ内容は、英語で翻訳すれば内容はほぼ全部わかっていましたが、日本語だと漢字や専門用語が難しくて分からなくなってしまうため、そこではほとんど日本語の勉強という感じでしたね。
山口の専門学校時代は、寮に住んでいましたが、そこで寮長もやっていました。さまざまな国の学生が集まっていたため、トラブルもあり、ルールを決めたりすることが多くて大変でした。でも、そこでの経験があったからこそ、ミーティングをしたり、ルールを決めたり、改善するためのアクションを起こす行動力が身に付いたと思います。
その後就職しましたが、前の職場では将来がなかなか見えなくて、仕事を変えようとした時に、エージェントを通じてリサイクルリンクを知りました。宗教の問題があるので、豚肉とお酒に関わる飲食店でないことは必須条件でした。また、自分にとって一番大事なのは、自分の時間をしっかり確保できることです。リサイクルリンクはその条件を満たしていたことに加えて、色んな人が多く働いていて、小さな会社ではなかったので、色んな可能性があると感じました。
2019年2月に入社して早3年が経とうとしています。仕事でやりがいを感じているのは、自社の商品が海外で実際に売れていることをカンボジアのお店や輸出先のパートナーさんから聞けることです。また、輸出先パートナーや、国内取引業者とコミュニケーションを取っているときも楽しいし面白いです。知らなかった人と、仕事を通して関われることは嬉しいですね。
入社して最初の頃は、毎日起こるイレギュラーなことに慣れていなかったので大変でした。それまで経験してきた仕事は、やることが決まっていて、毎日スムーズに事が進んでいました。でもここでは、仕事内容や扱う商品がさまざまであるため、日々仕事内容も変わったり、コントロールできないことが多く起きます。今はもう、そうしたことにも慣れましたし、イレギュラーが起きることを前提に、いろんなことを想定して仕事のスケジュールを組み、進めることができるようになりました。
今の仕事はどれも面白いです。考えると、イレギュラーが起きることも、面白い。何もないとつまらなくなるし、スムーズで機械みたいに仕事するのもつまらない。たとえ同じ仕事でも、考えることは毎回変わってきます。毎日やることが変わって、同じことをしないことが自分を成長させてくれると思います。
ゆくゆくは、今輸出していない国のバイヤーを探したり、海外で店舗をやってみたい気持ちがあります。だからこそ、今の仕事を一生懸命頑張りたいと思います。